なぜ血圧を下げなくてはならないのか?

血圧が高いと言われるけれどどこも調子は悪くない、至って健康です。
なのに、なぜ血圧を下げなくてはならないのか?
ほとんどの人が間違って理解しています。

高血圧の何が悪いのか、あなたはご存知ですか?

血圧が高いと何がいけないのでしょうか?
なぜ血圧を下げなくてはならないのでしょうか?

と質問すると、9割がた間違った回答が返ってきます。
一番よくある答えが、「よくわからないけど、薬飲めって言われたから」

これでは治療に対するモチベーションが上がらないのも当然ですよね。

もう一つよくある答え

「血圧が上がったら脳の血管が切れて倒れちゃう」

そんなことはありません。
血圧が上がったくらいで脳の血管が切れてたら、運動できないし辛い物も食べられないし、ホラー映画も見れないでしょう。
外来は脳出血の人であふれてしまいます。

高血圧は動脈硬化の原因です

なぜ血圧を下げなくてはならないのか?
正解は、動脈硬化の予防です。

血圧が高い状態が何年も続くと、血圧が正常の人と比べて動脈硬化の進行が速くなることがわかっています。
なので、動脈硬化の進行速度を抑えるために血圧下げましましょう!というのが本当の治療の目的です。

太字で書いたところは特に重要なのでよく理解してください。
長期間(年単位)に渡って血圧が高い状態が続くと、と言うことですから
仮に今、血圧が高かったとしても直ちに影響があるわけではありません。
原発事故の時と一緒ですね「直ちに影響はない」その通りです。
しかし、原発事故から時間が経った今はどうなっているでしょうか?
本当に何の影響もなかったのでしょうか?

っと話が逸れましたが、高血圧治療の本当の目的はご理解いただけたでしょうか?
ここで疑問。
動脈硬化の進行を抑えるのが目的、と書きましたが、なぜ動脈硬化になるとまずいのでしょうか?

それは、こちらの記事をご覧ください。

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