インフルエンザワクチンは効果があるのか

インフルエンザワクチン接種の時期になりました。
あなたは、インフルエンザワクチンを打てばインフルエンザにかからない、と思っていませんか?
今回はワクチンの効果について正しくお伝えします。

薬の効果は添付文書に書いてある

あなたはインフルエンザワクチンの効果を正しく理解していますか?
薬の取り扱い説明書のことを添付文書と言いますが、インフルエンザワクチンの効果もこの添付文書にはっきりと記載されています。

添付文書を見てみましょう。

添付文書を見るのが面倒、という人のために簡単にまとめます。

「臨床成績」というところを見てください。
対象: 65歳以上の施設入所者や病院入院患者
(健康な65歳以上の人より体力的に劣っている可能性がある)
効果: 発症防止効果:34-55%、死亡阻止効果:82%
接種一か月後に被接種者の77%が(抗体が)有効予防水準に達し、3か月後で78.8%,
5ヶ月後で50.8%と減少する。

インフルエンザワクチンの恩恵を最も受けられる人は?

このワクチンで特筆すべきことは、死亡阻止効果が82%もあることです。
非常に有効なワクチンだと思いませんか。
でも、インフルエンザで死ぬことってあるのでしょうか?

気を付けないといけないのは、添付文書の試験の対象が65歳以上の施設入所者や入院患者であるということです。
そういう人は死ぬことがあるのでしょうね、というかあります。

ではあなたは、インフルエンザにかかったら死ぬかもしれない・・・怖い!と思いますか?
健康人はインフルエンザではまず死にませんよね。
死なないと思います。

それよりもあなたが気になるのは、期待しているのは発症予防効果じゃないでしょうか。

インフルエンザワクチンのインフルエンザ発症予防効果

このワクチンの発症予防効果は3-5割と書いてありますね。
これはどういうことかと言うと、

50人のクラスで1組は全員予防接種をする、
2組は一人も予防接種をしない、
という状態にします。

この状態で1シーズンを過ごし、
2組ではインフルエンザに罹った人が10人いたとすると、
1組ではインフルエンザに罹った人は7~5人でした、
ということです。

この例だと、50人にワクチンを接種することによって、
1組では2組に比べて感染者を3~5人減らせています。
これがワクチンの発症予防効果です!

インフルエンザワクチンは打った方がいいか

「インフルエンザワクチンを打ったほうがいいですか?」
と聞かれることがあります。
でもそれは、その人の価値観によって変わってくると思います。

ここまで読んで、すごく効果があるワクチンなのでぜひ打ちたい、
と思った人もいるでしょうし
思ったより効果がないんだな、と思った人もいるでしょう。
でも、ワクチンを打つかどうか決めるのはあなたです。

私は?と聞かれると、気持ちとしては打ちません。
(が、病院の職員として働いていると半強制的に接種されますので、実際には打ってます)

今回はワクチンの効果について添付文章から説明しましたが、
これを読んであなたはワクチンの接種を受けようと思いましたか?

補足

ワクチンの有効期限は一般的には3ヶ月と説明されることが多いと思います。
え?5ヶ月後にも抗体保有率5割ありますよね?と思いましたか。
抗体が有効予防水準に達している人が7-8割もいるのに、
感染予防効果は3-5割というところがちょっとわかりにくいですよね。
詳しくはセミナーで(笑)

あと、2回打っても全く抗体の保有率は上昇していないこともわかりますね。
2回打ちには何の根拠もなく、無駄なだけです。
(少なくとも大人では)

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