解熱剤の正しい使い方

「解熱剤は何度以上出たら使えばいいですか」
と聞かれることがあります。

あなたなら何度以上でたら解熱剤を使いますか?

解熱剤を使うタイミングに決まりはありません

38.5℃というのが良くある答えかもしれませんが、実は何度でも構いません。

私は「辛かったら何度でも飲んでも良いですよ」とお伝えしています。

想像してみてください。
あなたがインフルエンザにかかって熱が出て、辛いなぁと思っています。
そこで検温してみましたが、38.4℃しかありませんでした。
熱が下がったら少しは楽になるかも、と思いましたが38.5℃以上で使用という指示がでています。
さて、あなたはとても辛いのを我慢してあと0.1℃上がるのを待ちますか。

熱が出て、辛いなぁ
と思ったタイミングで使用すればいいと思います。

 しかし、必ずしも熱を下げる必要もありません

では、治療上の問題として熱を下げる必要はあるでしょうか?
結論から言ってしまいますが、熱を下げる必要はありません。

体温が上がるのは、感染症に対する防御反応なので抑えない方がいいという意見もあるくらいです。
何度になったら熱を下げなくてはならない、というようなことはありません。
また、熱を下げたからといって治りが早くなるわけでもありません。

解熱剤の効果

体温が上がってぼーっとしたり、ドキドキしたり、不快感が強かったりしたとき、
それが発熱に起因するものであり、解熱剤を飲むと改善するのであれば解熱剤を使っても構いません。

解熱剤を飲んでも構いませんが、飲まなくてはならないということはありません。

最近では解熱剤としてカロナールが処方されることが多いと思います。
解熱剤を飲んでも体温が下がらないと言って再受診される方がいらっしゃいます。
しかし、1℃下がったら、それは効果があったのだと思ってください。

39℃あった体温が38℃に下がっていたら、それは効いています。
解熱剤の効果はその程度です。

熱については、とても誤解されていることが多いような気がします。

併せてこちらもご覧ください。

平熱が低い人の微熱

胃薬を一緒に飲む必要があるか?

「薬を飲むと胃が荒れるので、胃薬をください」
と、言われることがよくあります。

ロキソニンやボルタレンなどの解熱鎮痛剤は確かに胃粘膜を傷害することがあります。
しかし、解熱剤としてこれらの薬を出す先生は昨今ではあまりいないのではないでしょうか?
痛み止めとして使われることがほとんどではないかと思います。
なので、胃薬はいらないと思います。

個人的にはロキソニンを飲むときでも胃薬は飲みません。
痛み止めとして長期に使用している方には、胃薬の併用をお勧めします。

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