一日1回ですむ薬と、一日3回飲む薬は何が違うのか?

薬をもらうと1回1錠一日3回毎食後とか、一日1回朝食後とか飲み方がいろいろありますね。
これらの飲み方はどのようにして決まっているのでしょうか?

服薬回数=薬の持続時間

結論から書いてしまいますが、飲み方の違いは薬の持続時間に依って決まってきます。

一日1回の服用で済む薬は24時間効果が持続するので、一日1回の服薬で足りるということです。
一日3回飲まなくてはならない薬は、効果が8時間程度しか持続しないため、一日3回追加で服薬する必要があるのです。

服薬回数が少ない薬の方が良い薬

一日3回飲まなくてはならない薬は飲み忘れも多くなり服薬も面倒なので、一日1回の服薬で済むように作用時間の長い薬が開発されています。
最近では週に一度、一ヶ月に一度といった飲み方をするような薬も開発されています。

以前は一日3回の服用が必要だったけれど、作用時間が長くなり一日1回の服薬で済むようになった薬もあります。
高血圧の薬などは血中濃度の変動が少なく、24時間安定した降圧作用が期待できる一日1回の内服薬の使用が治療ガイドラインでも推奨されています。

薬は食後に飲まないとダメ?

「薬を飲むために食欲がないのに無理やり少しだけ食べました」とか
「食事を摂らなかったので薬を飲みませんでした」
という人がいます。
余談ですが、「毎食後飲む」ことにも特に意味はないことが多いです。

薬は食後に飲むものだと思っている人が多いので、そのような用法にすると飲み忘れが少ないだろう程度の意図です。
(食事と関係のある薬それなりにありますので、全てではありません)
では逆に、食事と関係のある薬は食事と絡めて飲まないとどんな問題が起こるのでしょうか?

食事の前後で変わるのは
  • 胃内のpH
  • 胃内のpHによって吸収が良くなったり悪くなったりする薬はあります。

  • 胃内の内容物
  • 脂肪分があると吸収が悪くなったり、
    グレープフルーツジュースのような特定の食べ物によって効果に影響を受ける薬もあります。

  • 食事から血液中に吸収されるもの
  • 糖尿病の薬の中には、食後に血糖が上昇することを見越して、それを抑える目的で食前の内服が必要なものも多々あります。
    これは食後に飲んだのでは効果の発現が間に合わなかったり、
    そもそも食事中の成分と結合して吸収を抑えるような作用機序の薬もありますね。

    毎食後より等間隔~理想的な薬の飲み方

    さて、薬の作用時間からわかるように、一日3回飲む薬は本当は8時間毎に服用した方が満遍なく効果が持続するはずです。
    毎食後、薬を飲んだ場合には8時間毎に服薬することができているでしょうか?

    例えば朝食を8時、昼食を12時、夕食を18時に摂った場合
    朝ー昼は4時間
    昼ー夜は6時間
    夜ー朝は14時間
    空くことになってしまうため、服薬の間隔はバラバラになってしまいますね。
    これではあまり良い飲み方とは言えなさそうです。

    ちなみに、私は抗生剤などを飲む場合には食事に関係なく8時間おき
    咳止めや痛み止めなどを飲む場合には飲みたくなった時に
    それぞれ内服するようにしています。

    あなたの薬の飲み方の参考になれば幸いです。

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