インフルエンザ~治ったかどうか、再検査は必要?治癒証明って?

インフルエンザが治ったかどうか確認のために再度検査をして欲しいという患者さんがいらっしゃいます。
あの不快な検査をもう一度受けなくてはならないのでしょうか?

インフルエンザが治ったかどうか、どうやって確認するの?

学校保健法ではインフルエンザの出席停止期間は
「発症した後五日を経過し、かつ、解熱した後二日を経過するまで(幼児にあっては、三日)」
となっています。

発症というのは発熱が始まってから、と読み替えて構いません。
熱が出始めてから5日以上たっており、直近で熱が2日間出てなければ登校しても良いですよ
ということです。

例えば
月曜日に熱が出始めて、水曜まで3日間熱が出ましたが
木曜日と金曜日は熱が出なければ、土曜日からは登校して良いですよ
ということになります。

どこにも再検査をして確認しなさい、とは書いていませんね。

もう一回辛い検査を受ける必要はありません!

登校許可証と治癒証明

厳密にいうとこれは治ったかどうかではなく、
いつになったら人にうつさなくなるか?という目安です。

でも、考えてみてください。
どうしてインフルエンザだと登校や出社を止めなくてはならないのでしょうか?

学校や職場でインフルエンザを広げないため

ですよね。

残念ながら、治るまでゆっくり自宅療養させてあげよう
という優しい話ではないのです(笑)

仕事をいつまで休まなければならないか?
ということは法律では規定されていません。

なので、治癒証明がないと仕事に戻ったらいけないということは法律的にはないのですが、
近年、治癒証明を持ってくるように言われたという話も多く、
実務的にはこの学校保健法に準じて治癒証明を発行しています。

おまけ、検査キットの話

病院を受診してインフルエンザと診断された際、鼻の中に綿棒を入れられて検査をしたと思います。
写真が実際の検査キットです。
綿棒に付いた鼻水を検査液に溶かしこみ、その検査液を右側の小窓に3滴垂らします。
この写真ではAのところにバンドが出ていますので、A型のインフルエンザです。
Cはコントロールラインでといい、検査が正しく行われたかどうか確認するためのバンドです。

ちなみに「Aですか、Bですか?」と聞かれることがありますが、
AかBかを区別することに特に意味はないと思います。
治療法も症状も変わらないからです。

シーズン初期にはA型が多く、後半の年明けくらいからB型が徐々に出てくるのが通常のパターンです。

さて、このインフルエンザの診断に使った簡易キットで治ったかどうかも判定できるでしょうか?
検査が陰性になれば治っている、という判断は適当ではありません。
この検査キットはインフルエンザが治ったかどうか判断するためのものではないからです。

しかし、治ったかどうか再検査をした、
という方もいらっしゃるかもしれません。

実際、私が以前働いていた病院でも当然のように行っていました。
意味がないと知りつつ、お金になるので検査してしまう医師がいます。
もしかしたら、意味がないと知らない先生なのかも?

いずれにしても、再度検査をするという意味のない行為が広く行われているのは事実です。

「治ったかどうか再検査してください」
と言う患者さんがいます。

これは、待ってました!とばかりに検査されてしまうでしょう。

私は、もう一度診察するのが面倒なので、解熱したらもう来なくていいし、
2日間熱が出なければ職場(学校)も言って構いませんよ
と最初に言ってしまいます。

こういうのって病院の誠実さとか、医師の知識?良識?をチェックできるいい機会かもしれませんね。
わかりやすいから。

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