セカンド・オピニオンは受けた方がいいの?

「セカンド・オピニオンを聞きたいのだけれど、いい先生知らない?」と友人に聞かれました。
紹介するのはいいけれど、セカンド・オピニオンの目的は何でしょう?

セカンドオピニオンの目的は?

漠然とセカンド・オピニオンを聞きたいと言う人がいます。
いろいろな先生に意見を聞いてみたいという意味なのでしょうけれど、目的がはっきりわかりません。

私は思うに、セカンドオピニオンを求めるからには何らかの不満があるはずです。
私が今ぱっと思いつく理由としては
1. 診断が本当にあってるのか疑問、誤診ではないのか?
2. 他に治療法はないのか疑問、実はもっといい治療法があるのではないか?
3. 提案されている治療法は妥当なものなのか?
くらいでしょうか。

ありふれた病気ではそんなに変なことにはならない

私の友人の話を聞いていると、診断も治療法もごく標準的なものでした。
最初の先生の話のどこが不満なの?と聞いてみましたが、
ただ他の先生の意見も聞いてみたいというだけでした。
特に不満も目的もないのにセカンド・オピニオンを聞いても同じことを言われるだけでしょう。
もし、他のことを言われたら混乱するだけです。
目的もなく、セカンド・オピニオンを聞いても無駄でしょう。

セカンド・オピニオンが有効だと思う場合

では、どういうときにセカンド・オピニオンが有効でしょうか?

保険適応外の治療を受けてみたい場合

私はセカンド・オピニオンが最も有効なのはこの理由ではないかと思います。
日本ではほとんど全ての医師が保険診療を行っています。
なので、保険診療で認められていない治療法を受けたい場合には、
ほとんどの医師は無知で経験もありません。
そのような治療を受けてみたい場合は、専門的にやっている先生の所に行くしかないでしょう。
「保険適応外の治療も検討したいので、セカンド・オピニオンを受けてみたいです」
と言えば良いでしょう。

主治医と合わない場合

やはり人間同士ですから、どうもこの先生とはうまく合わないな、と思うこともあるでしょう。
そんな時はセカンド・オピニオンを聞いてみたいです、と言って検査結果をもらい紹介状を書いてもらうのも良いでしょう。

どうも診断や治療に納得できない場合

多くの方が想像するのは、これが一番多いのかな?と思います。
しかし、
珍しい病気で治療経験のある先生があまりいない場合

その病気一筋でずっとやっている先生がいる
などの特殊な場合を除いては、ありふれた一般的な病気で他の先生の意見を聞いてみても、誤診があったり治療法が変わったりする、といった可能性は低いと思います。

セカンド・オピニオンを受けるのは失礼なことではない

時々、セカンドオピニオンを受けたいと言うと、その先生を疑っているようで申し訳ないと思う人がいるようです。
しかし、私たち医師はそんなこと全然気にしていませんので、遠慮なく要求しましょう。

もし、セカンド・オピニオンを受けたいといったくらいで気を悪くするような医師であれば、
むしろそんな先生からは離れた方がいいでしょう。
自分の診断や治療に自信があれば、セカンド・オピニオンを受けに行かれても全く困ることはありません。
もし、医師を気遣っているのであれば、それはあなたの杞憂ですので、気にしなくていいです。

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