宿便は体に悪いの?

あなたは「人間の体には3~5kgの宿便が溜まっている」そんな宣伝文句を見たことはありませんか?
本当でしょうか?
宿便とは
腸の壁に張り付いて何年も剥がれない便の事だそうです。
宿便は体内に数キロあり、これが溜まっているおかげで被害がある。
だから、腸をキレイに洗浄しましょう、とか
この下剤でダイエットできます、とか
そういうことのようです。
宿便は都市伝説
私は大腸カメラで何人もの大腸を見たことがありますが、
腸壁に張り付いて剥がれない便なんて見たことがありません。
インターネットで検索すると宿便として大腸カメラの写真が載っていることがあります。
しかし、これは次に書く前処置、つまり下剤の服用が不十分なため大腸に便が残ってしまっている状態です。
前処置をしっかりしないで大腸カメラをすれば、大腸の中に便があるのは当たり前です。
便は意外に溜まっていない
大腸カメラを受けたことのある方はわかると思いますが、不味い下剤を2Lほど飲まされたことを覚えていますか?
その後何回もトイレに行くことになりますが、固形物が出るのは最初の数回だけで、あとはほどんど水です。
便って意外と溜まっていないものだと思いませんか?
少なくとも「何キロも便が出た」なんていう人はいないと思います。
この下剤を2L飲むというのが、高齢者には結構キツイみたいです。
2L飲みきれないという人もそれなりにいます。
こういう人が前処置不十分なまま大腸カメラを受けると、大腸内に便が残っています。
これが「宿便」として見かける画像ですね。
宿便を出してもダイエットにはならないし、健康被害もない
そもそも宿便なんてものはありません。
なので、宿便を出すなんていうことはできません。
また、宿便が原因で体調が悪くなるということもありません。
こういう宣伝に騙されないようにしましょう。