あなたは自分が受けている治療の効果を確認していますか?

薬を飲んでいれば安心ではない

「血圧は薬を飲んでいるから大丈夫」
こんなことをいう人がいます。
実際に血圧を測ってみると、高いのに???

高血圧の薬は当然ですが血圧を下げる薬です。
薬を飲んでいても、血圧が下がていなければ大丈夫ではありません!

血圧は自宅でも気軽に測れますし、効果の測定が簡単なので例に出しましたが、これはすべての病気について言えることです。
薬を飲んでいる=治療しているということにはなりません。
降圧剤を飲んでいても血圧が下がっていないのであれば、それは薬を飲んでいないのと一緒です。

治療の効果を確認する方法

治療の効果を確認することはそんなに難しいことではありません。
私たちが病気の評価をするとき、どんな病気でも数個の指標で評価することが多いです。
評価基準が多すぎると、私たちも大変ですから。
代表的な病気の評価基準をご案内します。

高血圧

言うまでもなく血圧ですね。
ただ、血圧は測るたびに違いますよね?
5分後に測ったらまた別の値になっているはずです。
なので、朝測って血圧が正常値だったからと言って、これから明日の朝再測定するまで、24時間正常血圧が保たれる保証なんてどこにもないのです。
ましてや、診察室で月に一回測った程度で前回受診後から今までの血圧を推定するなんて不可能です。
血圧で大切なのは、一回の血圧に一喜一憂することなく、測り続けて平均を見る必要があります。

こちらの過去記事も参考にしてください。

血圧が気になってしまうあなたに

糖尿病

糖尿病ではHbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)という指標を用いることが多いです。
専門的になりますのでこれがどういうものかは割愛しますが、ご存じの方も多いでしょう。
この値は血圧と違ってコロコロ変わるような値ではありません。
先生や病状に依って測る頻度は変わってきますが、落ち着いていれば3か月に一度程度測定すればいいのではないでしょうか。
もしあなたが毎月測定されているなら、収入源のカモにされているカモ。

高コレステロール・痛風

これらの病気は簡単ですね。
高コレステロールでは、俗に悪玉コレステロールと言われるLDLコレステロール
痛風では尿酸値を見ればいいのです。
これらは落ち着いていれば半年に一回程度のチェックで良いのではないかと思います。

まとめ

薬はただ飲んでいれば病気を防げるというものではありません。
あなたもしっかり治療の効果が出ているか、維持できているかを確認してみてくださいね。

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