アメリカと日本の治療が違う理由

アメリカではこんな治療をしているようです、と言われることがあります。
米国の治療は日本の治療よりも優れているのでしょうか?

米国と日本では治療ガイドラインが違うことがある

現在では多くの病気に対して治療ガイドラインが発表されており、私たちはこのガイドラインに沿って標準的な治療を行います。
しかし、このガイドライン、同じ病気の治療について書かれているのに、国に依って推奨される治療法が異なることがあります。
なぜでしょうか?

医療費が違う

日本ではほぼ全員が健康保険に加入しています。
そして、健康保険に加入している限り、どんな治療を受けても支払う治療費には上限があります。
なので、お金のことはあまり気にせずにどんな医療行為でも行えます。

医療費の上限についてはこちらの記事を参照してください。

一方、米国では人に受けられる治療の範囲が異なります。
日本のように全員が同じ医療保険に加入しているわけではないからです。
一般的には、日本人が普通に受けているような高額な医療は受けられない人が大多数のようです。
なので、治療のガイドラインも医療費を考えたガイドラインになっており、
より効果の高い治療法があっても、それが高額であれば推奨されないといったこともあります。

人種が違う

米国の本を読んでいて思うのは薬の投与量が全然違うことです。
日本で一般的に使用されている投与量の倍の量を使用している、なんていうことは普通です。
人種が違うと、薬の効きが変わってきます。
あまり詳しく説明すると難しくなってしまうのですが、酵素の働きが違うようです。
日本人はアルコールに弱い人が多いですが、あれもアルコール分解酵素が少ない人種だからですね。

また、体格も日本人よりも大きいことが多いでしょう。
なので、薬の使用量などは多くの場合違います。

米国の治療の方が優れているのか?

米国では日本と違う治療が推奨されていることがある理由を説明しました。
上記の理由を考えれば、米国で推奨されている治療が必ずしも優れているわけではないことがわかりますね。

日本では医療保険により、そこそこの医療を多くの人が受けられるようになっています。
保険適応外のような、自費の超高額な医療になると話は変わってきますが、
一般的な病気の治療であれば、日本の方がよい治療になっていることが多いのではないでしょうか。

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